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「お口ぽかん」

こんにちは、多田歯科医院の多田です。

昨日、近隣の小学校とこども園の学校健診に参加してきました。毎年この時期と11月の2回実施しています。

その中で感じたことは・・・むし歯をもっている子どもはすごく少なくなってきているが、歯並びのトラブルを抱えている子どもがだんだんと増えてきていように感じました。

その原因の一つに、「お口ぽかん」が考えられます。

「お口ぽかん」とは読んで字のごとく口をぽかんと開けている状態です。この日常的に口が開いている状態を、口唇閉鎖不全症(こうしんへいさふぜんしょう)ともいいます。

小児は見た目の悪さから保護者からの指摘でこの「お口ぽかん」の状態に気付くことがあります。実は口唇閉鎖不全症の患者数はかなり多くいるとされ、全国的な大規模調査によると、31%の小児に口唇閉鎖不全症が疑われる、という結果が出ています。

原因としては、口の筋肉が弱い、ということが最も多く、その他には歯並びの悪さや舌の習癖や形態、アレルギー性鼻炎などの鼻の病気、肥満などがあります。

口唇閉鎖不全症により、口呼吸をしていることが多く、口呼吸はむし歯、歯周病、風邪などのウイルス感染、アレルギー、歯列不正、睡眠時無呼吸症候群など、様々な悪影響を及ぼします。そのため、小児期での改善、治療が大切とされています。

この治療においては、歯科医院で指導を受けながらトレーニングを進めていきます。具体的には、「りっぷるとれーなー」といった器具を使用したり、「あいうべ体操」などの機能訓練を行ったりすることもあります。

また、当院ではそのようなお子さんに対して、「プレオルソ」という矯正装置をお勧めしております。

 

https://tada-dc.info/pediatric-correction/

 

もしお子さんの「お口ぽかん」や歯並びが気になる場合は、一度ご相談ください。